行った場所の感想

行ってない場所の感想も書きます。

月組公演 ON THE TOWN の感想

月組の国際フォーラム公演の「ON THE TOWN」観てきました!

感想は書かなかったんですが家族が宝塚好きなのでよく一緒に観ていたんですが今回の公演はブロードウェイミュージカルということもあって個人的には観やすくて楽しかったです!


あらすじは公式にあるのでそちらをご確認ください!↓

https://kageki.hankyu.co.jp/sp/revue/2019/onthetown_forum/index.html


・登場人物(敬称略)

ゲイビー(珠城りょう)

ニューヨークに24時間上陸許可を得た三人組の1人。珠城さんは最近演じた「エリザベート」のトートのイメージが強かったので、奥手で純情な青年はなんだか新鮮でした!作中、アイヴィにデートを断られた後に落ち込んでいる姿がすごくかわいかったです。基本的にお衣装はセーラー服ですが途中のシーンで1回だけ衣装替えがあってそこの衣装がもうびっくりな感じだったので実際に見て確認してほしいです。


アイヴィ・スミス(美園さくら)

この作品のヒロインなのですが、2人が会うまでのストーリーを描いてるのでなかなか2人のシーンが少なくてちょっと残念…。だからこそ、2人でいるシーンはとっても可愛くてちょっと切なかったです。歌のレッスンのシーンの私服は最初に見たときはなんか変?と思ったんですが、見慣れると可愛かったです。ZA○Aとかにありそうな感じでした。見事な三点倒立を見せたりと芸達者なトップさんになりそうで今後の作品も楽しみになりました!


チップ(暁千星)

金髪ふわふわで可愛いですね!背高いのにセーラー服もあいまって赤ちゃんに見えてしまいました笑 ヒルディ(白雪さち花)の家でゲイビーへのお手伝いスイッチがオフになった時のギャップがすごく可愛くてかっこよかったです。今回は2番手ポジションのお役で歌にダンスと頑張っていてとても好印象でした。特にラインダンスの時のフライパンが面白かったです。これからも頑張って欲しいですね。


ジー風間柚乃

月組全体に言えると思うんですがとにかく若い!オジーのオラオラ感が見ていて元気もらえました。博物館でクレア(蓮つかさ)と出会うシーンは衝撃的でした。ビジュアルが。酔っ払いの演技がやたらとハマっていて楽しい役でした。風間くんはルドルフとALL FOR ONEのジョルジュのイメージが強いので、これからこういう役をもっと見られるのが楽しみです。


・感想

最初幕が開いていきなりとあるカップルの別れからスタートしたので「?」って感じだったんですが、水兵さんは24時間交代で上陸してたみたいですね。このシーンがラストに繋がるので、明るくて楽しい話の中に余韻が残ってスッキリと終われました。

戦争中のニューヨークが舞台のようですが、戦争中でも華やかで活気があって国が違うと雰囲気がこんなにも変わるのかと衝撃を受けました。24時間しか滞在出来ないからこそ、ゲイビーたちが思い切った行動に出られたりもしたんだなと思うと、やること後回しにしていられないなと色々とやる気になりますね。常に船の上にいる水兵さんだからか彼らの想像するニューヨークがちょっと現実とズレていたりしてニューヨークに行ったことが無い身としてはギャップを埋めてくれるのでありがたかったです。

紆余曲折あってやっとアイヴィに会えた!と思ったらそこのシーンもちょっとおかしく作られていて観ていて飽きなくてとても楽しいです。ラストシーンを観ると、最初のシーンのカップルのストーリーを想像したくなるので色々と考えちゃう話だな〜って感じで私はこういうのが好きです!また観たい!

るろうに剣心(新橋演舞場版)の感想

いや〜これは本当に面白かったです。

るろ剣雪組の方をすでに観ていたのですが、話の大筋はそのままなのにキャストが変わるだけでここまで印象変わるのか〜と思ったのでもう一回大劇場で観たいな〜と思います。

 

キャスト(敬称略)※一部のみ

緋村剣心早霧せいな

雪組の方でも剣心を演じられていましたが、キャストは変わっても早霧せいなさんらしさというかあの剣心の感じはそのままで安心して見ていました。男性の中に混じっても遜色ない殺陣は本当にすごいなあと思います。アニメのるろ剣も見ていたのですが、向こうも声が涼風真世さんが当てていたりとなにかと宝塚に縁が深い作品なのかもしれません。

・神谷薫(上白石萌歌

最近ドラマでよく見る子だな〜と思っていた上白石萌歌ちゃんですが、彼女ものすごく上手かったです。実は観るまではやっぱり咲妃みゆがいいな〜とか思っていたのですが、滑舌はいいし歌は上手いしでしっかりるろ剣の薫さんになってました。私は彼女が薫役をやってくれて良かったな〜と思います。ちぎさんとの身長差もぴったり。

斎藤一(廣瀬友祐)

原作から好きなキャラクターだったんですが舞台でかなり化けました。ものすごくかっこいいです。立ち姿が本当に漫画の登場人物のようで殺陣で一気に倒すシーンとかは唖然としてました。悪即斬もかっこよかったです。1789のフェルゼンとは良い意味で印象が全然違うのでもっとこの人の色んな役が見たいな〜と思います。

・四乃森蒼紫(三浦涼介

まさかワイヤーで降りてくるとは思わなくてびっくりしました。高所恐怖症とか聞いたんですけど毎公演大丈夫だったんですかね?三浦さん顔がものすごく綺麗で、宝塚で演じていたれいこさん(月城かなとさん)も違和感なく蒼紫だったんですが同じくらいの再現度で流石でした。蒼紫がもっと活躍する話でまた観たいな〜と思います。

・剣心の影(松岡広大

今回の目当てでした。広大くんは動ける役者さんとは知っていましたが、今回初めての殺陣とは思えないくらいの動きでした。漫画とかアニメの動きのレベルでした。本当に素晴らしかったです。影剣心自体の出番はそこまで多いわけではないのですが、出てきた時のインパクトはかなり強かったのでDVDとかになったら殺陣のシーンは絶対スロー再生で見たいと思います。

感想

観終わってからもう一度雪組公演を観たのですが、早霧せいなさんの雰囲気と剣心がよくあっていて改めて感動しました。早霧さんは長身な男役さんというわけではないと思うのですが、宝塚を出た後の舞台でも存在感がしっかりあってこういう形で男役をやるのもアリなんだな〜と思いました。殺陣のシーンに男性キャストが入ることで迫力が倍増してより少年漫画らしさが出ていてとても楽しい舞台でした。次は大阪でも上演されるので気になったら是非観て欲しいです!

ドリフェス FINALSTAGE ALL FOR TOMORROW!!!!!!!の感想

2018年10月20日、21日にかけて行われたドリフェスのファイナルステージ「ALL FOR TOMORROW!!!!!!!」に行ってきました!

ほんとーーーに行ってよかったしドリフェスのこと好きでよかったな~と思いました。来春にブルーレイが出るらしいのですごく楽しみです。21日のセットリストと、印象的だった曲の感想を書いていきます。

1. ALL FOR SMILE!!!!!!!
2. Dream Greeting!
3. NEW STAR EVOLUTION
4. PLEASURE FLAG
5. Tomorrow's song
6. ARRIVAL -KUROFUNE sail away-
7. シナリオ
8. グローリーストーリー
9. MAY BE, LADY!
10. 君はミ・アモール
11. Magnetic Emotion
12. Symmetric Love
13. STARTING TOGETHER
14. You are my RIVAL
15. BEST☆★PARTNER
16. ハピハピハッピー♪スマイリング☆
17. Wherever I am
18. Dream Painter
19. Lifetime=Partytime!
20. 真夏色ダイアリー
21. RING
22. SINGIN' IS ALIVE
23. Whole New World
24. リフレイン
25. Run After Blowin' Wind!
26. ユメノコドウ
27. Future Voyager
28. OVER THE SEVEN SEAS
29. GO TOMORROW!!!!!
30. シンアイなる夢へ!
31. En)インフィニティ・スカイ
32. En)ETERNAL BONDS
33. WEn)ALL FOR SMILE!!!!!!! 


5. Tomorrow's song

最初に聞いてあっドリフェスらしいな~と感じてた曲だったので違和感なくスッと入ってきてくれました。「出会ったことを誇っていい」とか「出会ったことを誇らせて」とかディアドリとファンの間の歌って感じですよね。ダンスの振り付けでサビ前にDearDreamという歌詞とともにDの文字を書いているのが好きでした。

8→9. グローリーストーリー→MAY BE, LADY!

この2曲は本当に個人的な話ですが好きなんですよね。衣装もドリフェスで一番最初に登場した衣装を着ていたので余計に感慨深かったです。グローリーストーリーはモニターの演出もすごく良くてブルーレイで確認したくてしょうがないですね。2曲とも正統派なアイドルソングの流れで初期のドリフェスを思い出しました。

18. Dream Painter

富田くんのソロ曲です。推しということもあってソロ曲の中で一番聞き込んでいたのですが、ライブで聴いてやっぱり一番好きだな~と思いました。個人的には純哉くんとしてのソロ曲でもあるのでアップテンポな曲になるのかな?と思っていましたが、ミドルテンポな曲でこういう解釈もあるんだなと感じました。衣装に純哉くんのつけていた黄色のバンドをつけていたのもテンションが上がりました。富田くんの事については最後に書きます。

19. Lifetime=Partytime!

石原くん、富田くん、太田くんの曲です。タイトルから読み取れる通りの楽しくて盛り上がる曲です。これのパフォーマンスが楽しすぎて曲中終始笑顔でした!掛け声もあったりしてライブでも楽しいしカラオケでも歌いたいな~と思います。指ハートにハマっている人が約2名いたためか曲に取り入れられたりしていて後から見返すのが楽しみです。

21. SINGIN' IS ALIVE

株元さんのソロ曲です。担当キャラクターの勇人らしいロックな曲でした。株元さん自身がかなり勇人に近いのでギャップなく聴けていました。歌っている間ファンを煽ったりしなかったのが株元さんらしくもあり勇人らしくもあってすごく印象的でした。

24. リフレイン

溝口くんのソロ曲です。青系統な曲だなぁと思っていました。この曲もバラードなのですが、これは演出がすごくよかったな~と思います。光る玉が上から降りてきてそれを空に返すというジ○リ見てるのかと思いましたが、それが自然に見えるので彼らは役者でありアイドルになれるんだな~と思います。

25. Run After Blowin' Wind!

石原くんのソロ曲です。これは本当に頼もしいセンターになったな~と思いました。感想のシャウト煽りもかっこよくて、最年少で可愛かった石原くんも3年経つと大人になるんだなあとか当たり前なことを考えてました。石原くんは目を引く何かがあるのか、ライブやそれ以外のイベントでも気がつくと石原くんばっかり見てしまう時があるんですよね。目力とか言葉の強さとか全て備わった最強の男ですね。

29. GO TOMORROW!!!!!!!

ラスト1つ前の曲でした。アルバムで聞いた時にはライブで聴いたら泣いちゃうな~とか思ってましたが、ここまでのライブの雰囲気が楽しすぎて泣いてる暇がなかったです。ファンの人も一緒にやってほしい振りがいくつもあって、デビュー曲のフォーメーションを彷彿とさせる場所があったりとどんな時も目が離せないパフォーマンスでした。ブルーレイ見たら泣いちゃいますねきっと。


・富田くんのこと

富田くんは21日のMCで『自分と純哉は別人で自分は純哉を尊敬している』ということを言っていました。富田くんはドリフェスの活動を始める前に2.5次元の舞台にいくつか出演されていました。だからこそ、自分とキャラクターをイコールにしないのかなと感じていたので少し嬉しい気持ちと最後に納得した気持ちになれました。自分とキャラクターを一体化させる役者さんもいますし、そういうやり方もあるとは思いますが私は演じるキャラクターに敬意を払うような人だからこそ好きになれたんだなあと思えました。


・感想など

私がドリフェスを知ったのは2015年のグローリーストーリーのMVが発表された時で、その時は最近よくある男性アイドル物の作品なのかな?と思っていました。本格的にドリフェスというコンテンツに触れたのはアプリリリースからで、キャストさんの活動を初めて見たのがアプリ開始と同じ2016年のアニメ1話上映会でした。その時に石原くんに手を振ってもらってからずっとドリフェスに夢中でした。

TDCでの1stライブの少し頼りないけど応援したくなる彼らから、ツアー横浜の見ていて元気をもらえる人になって今回の武道館では元気どころか生きる活力までもらってしまいました。

石原くんから『本当はツアーで終わりかもしれなかった、だからここまで来られて俺たちは勝ちなんです』とか、太田くんの『ファイナルだから武道館に立ってるんじゃない、実力で立ってる』という言葉でなんだかスッキリした気持ちになりました。スッキリした気持ちになれたからこそ、終わったことを引きずらないで次に行けるんだなと思います。

宝塚BOYS(team SEA/SKY) 感想

観てきました。初見はもうボロボロに泣いてしまって次の日目が腫れました。

宝塚BOYSは過去何度か上演されていましたが観るのは今回が初めてでした。告知でも「両チームぜひ観て欲しい!」と言っていたので素直に観にきましたが両チームを観られて良かったです。


あらすじ

第二次世界大戦終戦した1945年、帰還兵の上原金造は宝塚歌劇団創始者小林一三宝塚歌劇団への入団希望の手紙を書き、それをきっかけに男女混合で宝塚を上演するために「宝塚男子部」の結成が決まって…という話です。


登場人物(敬称略)

・上原金蔵(良知真次/永田崇人)

宝塚の創設者、小林一三に男子加入の嘆願書を送った張本人。言い出しっぺの法則なのか男子部のリーダーに任命されます。宝塚BOYSは偶像劇なので、上原さんの居ないところでもガンガン話が進んでいきます。最初はリーダーが頑張りすぎとかいつか折れそうとか言われていましたが、最終的にはこの人がリーダーでよかったなと思います。いっぱいいっぱいになってる所がどちらのキャストさんでも少しおかしくて可愛かったです。永田くんが全力すぎてたまに転倒したりしていてちょっとびっくりしました。彼は宝塚でいうトップというよりも日常生活も面倒見る組長さんって感じもしますね。

・竹内重雄(上山竜治/溝口琢矢

上原と同じ時期に男子部へ入団した1人(1期生)。歌が上手くて真面目な傍目から見るとリーダー向きなタイプという感じでした。1幕はとにかく真面目!って感じの印象だったんですが、2幕からは舞台稽古するときに進んで女性役を買って出たりと打ち解けてきたのか面白いシーンが増えてきて見ていて楽しかったです。上山さんは多分真面目な中に笑いを入れるのがかなり上手いですよね、初見だった事も合わせてものすごく笑いました。

太田川剛(藤岡正明/塩田康平)

元宝塚のオーケストラメンバーで同じく1期生。最初は隠していたけど持病持ち。稽古を続けても標準語に直さずバレエや歌のレッスンは真面目に受けず…という問題児なのかな?と思うと男子部に欠かせないムードメーカーでした。この作品、今でいうと「どこ中?」みたいなノリで「戦地どこだった?」という重い質問が飛び交うんですが太田川は上に書いた持病で徴兵を免除されていたことを気に病んでいたので舞台中「戦争の話は嫌い」と言っていたのかと思うと彼の見る目が変わりますね。太田川と竹内が仲が良いらしいのは個人的に意外でした。

・長谷川好弥(木内健人/富田健太郎

旅芸人の息子で同じく1期生です。長谷川は太田川と同じくとにかく三枚目!って感じで話を動かすし笑い取るしで見ていて全く飽きなかったです。大衆演劇っぽさから宝塚の演技とかなり振り幅が大きいので演じてる側は二重に勉強しないといけなくて大変そうだなあと思ってました。長谷川の「芝居がしたい!」って心からの台詞はグサッときましたね。人のことをよく見てるのか、何気ないシーンで輪から外れてる人を呼び寄せたりしていてサークルに1人はいてほしいタイプですよね。上原が上手くまとめられなくて苦労してる時、多分かなり救われたんじゃないかなと思います。誰とでも上手くやっていけそうで尊敬します。

追記:山西さんのアフタートークで馬の足で召集されたのが上原と長谷川だったのは扱いやすいから…というのが山西さんの中に設定としてあったみたいです。設定が細かい。

・山田浩二(石井一彰/山口大地

ヤミ市で愚連隊を率いていた…のではなく、使いっ走りで日舞の先生のお坊ちゃんです。山田はガラは悪いけどハッキリした人で陰口や文句を言うのを絶対に許さないタイプです。今はこういう人少ないですよね。お坊ちゃんと書いてしまいましたが、山田も戦争でお兄さんは帰ってきたけれど精神を病んでしまって傷ついているからこそ家族を元気付けるために男子部に入ろうと思ったんだと私は思います。この人も素直で可愛いので見ていて飽きないです。

・星野丈治(東山義之/中塚皓平)

男子部の中で唯一の現役ダンサーです。プロということで最初は他のメンバーを見下しているけれど、徐々に打ち解けて行って太田川の体調を心配したり事件があった時は一緒につきあったりと根は優しい人でした。両方のキャストさんのダンスがとても上手かったのでレビューでこの人たちのパートは安心して見ていられました。東山さんのタンゴかっこよかったです。あそこだけ何回も見たくなります。東山さんの演じる星野は打ち解けた後もとにかく良い意味でキザな感じが好きだったんですが、中塚さんの演じる星野はおばちゃんに甘えてたりと年相応な感じが出ていて同じストーリーでも演じる人で一番印象が変わった人でした。時間経過とともに打ち解けていって…とストーリーの中で印象がすごく変わりました。チームSKYで星野役を演じている中塚さんは宝塚で振り付けもやってるんですね。

・竹田幹夫(百名ヒロキ/川原一馬)

山田の元子分で同じ愚連隊にいた唯一の2期生。かなり悲劇的な生い立ちなのに常に明るく振舞っていて、この時代にこういう人がたくさんいたのかと思うと辛くなります。でも竹田が来てからは山田の秘密が暴かれたりしてグループが打ち解けるのに大活躍してくれます。竹田は禁止されている歌劇団の生徒と後々付き合うんですが、その時に「ここは宝塚だ」と諌められたことに「人を好きになってはいけないんですか」と言い返すのでなかなか気が強いというかこう見えて自分の考えをしっかり持っているのかな、と思います。個人的に、竹田は宝塚の新人公演で主演張るタイプだと思います。

山田と竹田の劇中劇のシーンは2人の間でかなり練っていたみたいで、SEAとSKYで全く違うものが出来ていました。面白かったです。

感想

現在の宝塚歌劇団を観ればもうこの男子部の結末は分かってしまうのでなんとも言えない気持ちで最初は観ていましたが、男子部の彼らは真剣にあの舞台に立ちたい!と思って1幕で懸命にバレエや歌のレッスンを積んでいたのを見せられるのでもう2幕からは泣けてしまってしょうがなかったです。

男子部解散を告げる時に『実力が無いとか、運が無いとかじゃない。ここが「宝塚」だったからだ』という台詞があるんですが、なんかもう色々刺さってしまいますね。

ちょうど私には宝塚ファンの家族がいるんですが、家族の推しの人がトップスターに選ばれなかった事が最近ありました。その時も家族はきっとこんな気持ちになったんだろうと思って運も実力のうちに出来ない世界ってどうにもならなくて辛いなあとしみじみ考えてました。

解散を受け入れた後の男子部メンバーの「芝居がしたかった」とか「歌いたかった」という叶わなかったセリフの中に男子部責任者の池田さん(山西惇さん)が「男と女のレビューを見たかった」という台詞があるので最後のレビューがより活きるんでしょうね。

ラストシーンの後に大階段が出てきて男子部全員でレビューをします。これは宝塚のやり方と同じですね。上記のシーンを見た後に、本物よりははるかに小さいけれど大階段を見てしまうと圧倒されました。彼らのレビューは楽しくてすごくかっこよかったです。

シャンシャン持って大階段を下って…までは笑顔なのにお手振りし終えると本当に全員が悔しそうな顔ではけていくので、あぁこれが彼らが本当にやりたくて出来なかった事だったんだなというのを見せつけられますね。

全てを通して両チーム本当に面白かったし笑って泣きました!惜しいのはチームSEAとSKYで混合のスケジュールだったら最高だったと思います…。SKYは見たけどやっぱりSEAも見たい!という人は両チームセットのDVDを買うことをオススメします笑

Indigo tomato 感想

めっちゃ面白かったです~。キャストが5人しかいないのに曲数も多くて大満足でした!

6月頭からは大阪でも公演があるようなので是非見てください!面白いし感動します!

黒板?とチョークを使った演技も面白いです。観終わった後はコーラが飲みたくなると思います。

 


・あらすじ

自閉症のタカシ(平間壮一)と弟のマモル(溝口琢矢)は小さい頃に母親に捨てられて父親は亡くなりずっと2人の兄弟で生きてきた。

数学に関することに特化したサヴァン症候群のタカシは毎日行く公園でクイズ番組を作っているユーゴ・オブライエン(大山真志)と出会うところから始まります。

○キャラクター

・タカシ(平間壮一さん)

自閉症サヴァン症候群の男性。数字に強い子で、生年月日を言うとその曜日まですぐに当ててしまうすごいやつです。

公演が発表されてからどこかの国のサヴァン症候群の人の話を思い出してたのですがモデルもその人だったみたいです。私が見たのはテレビの前で4日でアイスランド語(世界で一番難しい言語)を習得して日常会話を披露する、みたいなやつでした。

タカシくんが数学の話をするときは歌ったり踊ったりしていることが多いのですが、その演出がサヴァン症候群の人の感じ方なのかな~と思ったりして面白かったです。

人の気持ちを理解することが難しいと言われている中で、お母さんに最後に言われた言葉を弟のマモルにずっと伝えなかったことですれ違ってしまっていたのですが、最後にはちゃんと分かり合えていてちょっと泣きそうになりました。


・マモル(溝口琢矢さん)

上のタカシの5歳?4歳下の弟です。コーラが好き。働けないお兄さんのために昼間はスーパー、夜はファミレスでバイトをしている。

ずっと働いてるスーパーから正社員の誘いがあるのに断ってるのは何でだろう?とずっと考えてたのですが、お兄さんが世間に馴染めていないから自分もなっちゃいけないと思っていたのかなあと思いましたがどうなんですかね?

こんな境遇だったらグレてしまいそうなものですがマモルくんは先生になりたいという夢を持ったいい子に育ちました。お母さんの言葉がなくても夢を見られていて、やっぱり親は子供のことわかってるんだなあと思いました。

でも先生になりたい夢を諦めようとしてたマモルくんに黒板にチョークで文字を書かせたりするのはなかなか酷ですよね。


・あやさん(安藤聖さん)

タカシとマモルがいつも行く公園のカフェの店員さん。一児の母。

人に対して偏見を持たないタイプなのかな?と思います。今まで声を掛け合う知り合いがいなかったらしい2人と連絡先を交換したりと、タカシくんだけじゃなくてマモルくんにも救いだったのかもしれないですね。

野菜ジュースを出してくれるカフェの店員さんなので、例え話に野菜を使ったりと見ていて本当に楽しい人です。


・ユーゴ・オブライエン(大山真志さん)

タカシくんが出ることになる「ブレインメン」(ミリオネア的クイズ番組)の出演者。

日米のハーフで昔から疎外感を抱えていたらしく、タカシくんとは少しだけ境遇が似てるのかな~と思いました。ものすごいスター性もあるし。

大山さん体はたしかに大きいですがあの衣装を着てると本当に外人ぽく見えてびっくりしました。最初はタカシくんに対して「障害者」という言葉をずっと使っていたけれどそういう見方を番組の中でしなくなったように見えてこの人も成長したのかな、と思いました。


・タカシとマモルの母(剣幸さん、彩吹真央さん)

お母さんだけじゃなくて、2人に関わる女性をたくさん演じられてました。

なんでひとりのキャストがこんなにたくさんのキャラクターを演じるのか不思議だったのですが、タカシくんがお母さんを連想するような人たちだからなんですね。

お母さんはノイローゼになって兄弟の前から姿を消してしまいますが、愛情はあっても心はどうにもならないことや、2人のことを嫌いになっていなくなったわけではないことを教えてくれます。

ダブルキャストですが2人とも歌が本当に上手なので見応えも聞き応えもある人でした。

 


○感想

障害を抱えた人がメインなので、重い話になるのかなと思っていたらそこまで重くならずに話が進んですっきりと終わるので観やすかったです。

タカシくんは最初は「これは嫌い、こっちが好き」という考え方でしたが、作品を通してその考え方も変わっていって感動しました。

お母さんと再会することは作中ではなかったですが、これから2人にいい未来が待ってるといいなあと心から思えます。

タイトルの「Indigo tomato」はいつ回収するのかな?と思ったら最後に回収してくれました。

(ちなみに青いトマトの品種名は「インディゴローズ」というみたいです。 )

劇団プレステージ企画公演 僕を狂わす3億円 感想

先日行ってきました~。アミューズ所属の俳優さんでやっている劇団プレステージの企画公演でした。

出演者はいわゆる劇団内の若手メンバーで、AmebaFRESHで番組配信しているのでファンからはFRESH組とか呼ばれているみたいです。

  • あらすじ

仕事にやりがいも見出せない夢もないサラリーマンの男がいつもの習慣で買っていた宝くじで3億円を当ててしまった!通説で宝くじで高額なお金を当てた人は不幸になるらしいけど不幸にはなりたくないしすぐに使い道も見つからない!自分も他人も幸せになるお金の使い方って何!?みたいな話でした。

  • 感想

作・演出がかもめんたる岩崎う大さんということで会話劇って感じでした。

お葬式のシーンで株元さんの襟が折れてたのがものすごく気になってしまいましたが、私も普通の会社員なのでいざ突然3億円手にしたら確かにどうしたらいいかわからなくなるな~と思いながら見てました。

途中のシーンであれ?と思ったことがラストで解決されるのでスッキリ終われました。内容的に回想のシーンが多くて、そこが楽しいシーンなのでいいのですが何回も繰り返されてちょっとくどいかな?と思ったけどラストに繋がったのでよかったです。DVD化されるようなので、見返しながら楽しむのもアリかもしれませんね。

あと壮馬くんって視線で演技をするタイプなんですかね?割とステージに近いので視線を追えたので見ていてなるほどな~と思いました。

ドリフェスが終わる(ドリフェスと私)

まとめられるためにタイトル変えました

2018年3月5日のお昼に突然のアプリとDCD終了告知。その夜の生番組でのキャストとしての活動に区切りという言葉。結構びっくりしました。

誰もびっくりしなかった人はいないと思います。私もパシフィコの感想書いてる時はその1週間後にこんな発表されるとは思ってなかったです。

ドリフェスというコンテンツはアプリゲームとアニメとキャスト7人の音楽活動という沢山の要素で成り立っていたので、どこかの要素がなくなったらドリフェスじゃなくてただの男性アイドルもの作品になってしまいます。

アプリとキャストの活動に区切り、という話を配信で壮馬くんの口から改めて聞いた時にもちろん寂しい気持ちもありましたがなんだかスッキリした気持ちになりました。2017年下半期の怒涛のイベントラッシュで疲弊していたので、いつまでこんな状態なんだ?となった時もありましたが、ちゃんと自分たちでここでラストだよ、とピリオドを打てるというのは幸せだなあと思えたからです。私個人、こんなに追いかけた人たちは本当に初めてで自分にできることはやったと思えていたので本当に後悔はないですが、ひとつ後悔があるとしたら武道館の先まで行こうよ!ってまだ思ってることですね。

 

普通の作品だと演じた声優さんの過去作に重ねられるところをキャストとキャラクターをイコールにしたことでファンの中ではもちろんキャストの中にもいつまでも残るんだろうなあと思うとこのコンテンツとグループを好きになれてよかったな、と思います。