行った場所の感想

行ってない場所の感想も書きます。

月組 大劇場公演「WELCOME TO TAKARAZUKA/ピガール狂騒曲」の感想

2月に公演が中止になってから半年以上も待ちましたね…

観客側もこんなに待ちわびたならジェンヌさん達はきっと想像出来ないくらい待ちわびたことと思います。本当におめでとうございます!

ショーの感想から行きたいですが日舞のことはよくわからないので別途追記します。

登場人物(一部のみ)

ジャンヌ(ジャック)/ヴィクトール(珠城りょう)

男装してる女性という設定なので役が3つ?で衣装替えが激しかったです。

本来別の人間2人なのでラストシーンはちゃんともう1人登場しますが見てからのお楽しみにします。背格好ほとんど同じなので月組の身長バリエーションはすごいですね。「女は追いかけられると逃げたくなるんです!」のくだりはシャルルのその後のセリフも含めてかなり笑いました。珠城さんって見た目から男役らしさがかなりあるので女性の二役ってどうなるのかな?と思っていたら回を重ねるごとにより女性らしさも出てきてすごく良かったです。

ガブリエル(美園さくら)

赤と黒に引き続いて人妻役のさくらちゃん。すごくスタイルが良いのでポスターにもなっているストライプのドレスがとても似合っていました。実在の女性作家がモデルのようで、作中に登場する「クロディーヌ」も本当にある作品なんですね。無知なので知らなかったです。ピガールは衣装がすごくおしゃれでさくらちゃんはモノトーンの衣装が多かったのですが、つまらない印象にならず自立しようとする女性らしさが出ていて良かったです。カンカンの衣装もストライプだったのでこの時代の流行なのかもしれませんね。

シャルル(月城かなと)

ポスターとかスチールで悪い顔をしていたので悪役か?と思ったらお茶目なところもある魅力的なおじ様でした。れいこさんは二枚目の役をやったら見た目からもちろんかっこいいんですが、個人的にはこういう一風変わった役の方が好きですね。劇中のセリフの『粘って粘って〜』は半沢直樹にありそうなクセの強さを感じました。シャルルがスタッフやダンサー達からも愛されるような人だからこそジャンヌも好きになったのかな〜と想像出来るような役作りは流石れいこさんでした。(追記)ジャックに昔話をした後のはにかみとか劇場が壊れてしまった後の歌のワンシーンとか振り幅が大きいのにキャラクターがブレなくてむしろ魅力的に映るのは流石だなと思います。今までのれいこさんの役で1番好きかもしれません。

感想

お芝居の登場人物から書いてしまいましたが、ショーの「WELCOME TO TAKARAZUKA」(以下WTT)は45分の短いショーでしたが内容盛り沢山で非常に華やかで満足度が高かったです。月の場面は2階から見るとフォーメーションが本当に凄いのでBlu-rayで確認するのも楽しみです。チョンパで始まって「ウェルカム〜♪」の嵐なのでなかなか舞台を観に行くことも憚られる…みたいな世の中になってしまった中で受け入れてもらえるのは嬉しいなと思い、初観劇の時にはちょっと泣いてしまいました。

お芝居の方は男役らしい男役の珠城さんが女性役!?と思いましたが可愛らしい女性としてしっかりお芝居されていました。月組はメイン所以外のお芝居も本当にうまいので目が足りないっていうのはこういうことを言うんだな〜と思います。個人的にお気に入りなのは最初のシーンの警察官(蓮つかさ)とスリ(A:柊木絢斗 B:大楠てら)の小芝居が面白くて好きです。「赤と黒」は重めの話でしたが、今みたいに重苦しい雰囲気ではこういう明るい雰囲気の作品が良いなと思うのとショーとフィナーレ全部合わせて「宝塚観た!!」という気持ちにさせられて非常に満足度が高かったです。初舞台生のラインダンスもとても完成度が高いのと舞台装置と親和性の高い衣装でお芝居からそのままの流れでフィナーレに入り込んで行けて没入感が高かったです!配信や東京でもまだまだ観ていきたいと思います。

追記(東京)

東京に来てから超パワーアップしてしまってこれはもはや別演目なのでは?と思う始末。チケットを軽率に増やしてしまいました。WTTは見どころたくさんで華やかで楽しいし、ピガールは明るい中にエンタメのバックステージが伺えて肉厚で盛りだくさんですね。

世間がまたコロナウィルス関係で混乱している中で明るくて正統派な演目を見られると原点回帰出来る気持ちになれてありがたいです。